【さいたま市 防水工事】雨漏り対策に有効なウレタン防水|特徴・耐久性・工事工程を解説!
- 2025年12月17日
- ニュース&トピックス
ウレタン防水とは?幅広い建物に対応できる防水工法
ウレタン防水とは、液状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層を形成する防水工法です。
塗料のように施工するため、複雑な形状の場所にも対応しやすく、住宅のベランダや屋上だけでなく、ビルやマンションの屋上・共用廊下・階段など、さまざまな場所で採用されています。
継ぎ目のない防水層を作れることが大きな特徴で、雨水の浸入経路を作りにくく、雨漏り対策として高い効果が期待できます。
今回は、雨漏り対策として選ばれることの多い「ウレタン防水」について詳しく説明していきます。
ウレタン防水の耐久性・防水性能について
ウレタン防水は、適切な施工と定期的なメンテナンスを行うことで、約10〜12年程度の耐久性が期待できます。
柔軟性のある防水層を形成するため、建物の動きや下地の微細なひび割れにも追従しやすく、防水性能が安定しやすい点が特徴です。
また、トップコートを定期的に塗り替えることで、防水層そのものを長く保護できるため、将来的な大規模工事を防ぐことにもつながります。
ウレタン防水の施工方法|密着工法と通気緩衝工法の違い
ウレタン防水には主に「密着工法」と「通気緩衝工法」の2つの施工方法があります。
建物の状態や施工場所によって適した工法が異なるため、それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。
⒈密着工法
密着工法とは、既存の下地にプライマーを塗布し、その上からウレタン防水材を直接塗り重ねて防水層を作る工法です。
下地と防水層が密着するため、このように呼ばれています。
密着工法のメリット
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工程が比較的シンプルで工期が短い
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コストを抑えやすい
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ベランダや小規模な屋上に向いている
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外壁塗装と同時施工しやすい
既存防水層や下地の状態が良好で、雨漏りや下地の含水が少ない場合に適した工法です。
密着工法の注意点
下地に水分が残っている場合、その水分が逃げ場を失い、防水層の膨れや剥がれの原因となることがあります。
そのため、下地の状態をしっかり確認したうえで施工判断を行うことが重要です。
⒉通気緩衝工法
通気緩衝工法とは、下地と防水層の間に通気緩衝シートを敷き、内部にこもった湿気や水蒸気を逃がしながら防水層を形成する工法です。
脱気筒と呼ばれる部材を設置し、内部の水蒸気を外へ排出します。
通気緩衝工法のメリット
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下地に水分を含んでいても施工しやすい
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防水層の膨れや剥がれを防ぎやすい
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雨漏りが発生している建物にも対応可能
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広い屋上やマンション・ビルに向いている
既存の防水層が劣化している場合や、過去に雨漏りがあった建物では、通気緩衝工法が選ばれることが多くなります。
通気緩衝工法の注意点
密着工法に比べて工程が増えるため、工期と費用はやや高くなる傾向があります。
しかし、再発リスクを抑えられるため、長期的に見ると安心感の高い工法といえます。
ウレタン防水のメリット
ウレタン防水には、以下のようなメリットがあります。
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複雑な形状の場所でも施工しやすい
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継ぎ目のない防水層で雨漏りリスクを抑えられる
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既存防水層の上から施工できるケースが多い
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比較的コストを抑えやすい
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ベランダ・屋上・廊下など用途が幅広い
特に、外壁塗装と同時に行う防水工事として、相性の良い工法です。
ウレタン防水のデメリット・注意点
一方で、ウレタン防水には注意点もあります。
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職人の施工技術によって仕上がりに差が出やすい
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乾燥時間が必要で、工期がやや長くなることがある
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紫外線に弱いため、トップコートによる保護が必須
これらの点から、経験のある業者による適切な施工管理が重要になります。
ウレタン防水工事の基本的な工程
ウレタン防水工事は、以下のような工程で進みます。
⒈下地処理・洗浄
まずは既存防水層や下地の状態を確認し、ひび割れや浮き、劣化箇所がないかをチェックします。
その後、ゴミやホコリ、コケ、油分などを除去し、防水材がしっかり密着するように清掃を行います。下地の状態が悪い場合は、この段階で補修作業を行います。
⒉プライマー塗布
下地とウレタン防水材をしっかり密着させるため、プライマーを塗布します。
プライマーは接着剤の役割を果たし、防水層の耐久性を左右する重要な工程です。
⒊ウレタン樹脂1層目塗布
ウレタン防水材を塗布し、防水層の1層目を形成します。
立ち上がり部分や排水口まわりなど、雨水が集中しやすい箇所は特に丁寧に施工します。
⒋ウレタン樹脂2層目塗布
1層目がしっかり乾燥した後、2層目を塗布します。
重ね塗りを行うことで、規定の厚みを確保し、防水性能と耐久性を高めます。
この工程により、継ぎ目のない防水層が完成します。
⒌トップコート塗布
最後にトップコートを塗布し、防水層を紫外線や摩耗から保護します。
トップコートは定期的に塗り替えることで、防水層を長持ちさせることができます。
通気緩衝工法は、プライマー塗布後、通気緩衝シートを貼り付け、脱気筒を設置してからウレタン樹脂を塗布します。
FRP防水との違いと比較
FRP防水は、ガラス繊維を使用した硬く強度の高い防水工法です。
耐久性や耐摩耗性に優れている反面、柔軟性が低いため、広い屋上や建物の動きがある場所では不向きな場合もあります。
塩ビシート防水との違いと比較
塩ビシート防水は、シート状の防水材を貼り付ける工法で、均一な厚みを確保しやすい点が特徴です。
ただし、シートの継ぎ目があるため、施工精度が防水性能に大きく影響します。
ウレタン防水は建物の状態に合った工法選びが重要です
ウレタン防水は汎用性の高い防水工法ですが、密着工法・通気緩衝工法の選択を誤ると、防水性能を十分に発揮できません。
外壁塗装や防水工事を検討する際は、価格だけでなく、建物の状態に合った施工方法を提案してくれる業者を選ぶことが重要です。
雨漏りや防水の劣化が気になる場合は、早めに点検・相談を行い、適切な工法で住まいを守りましょう。
防水工事や外壁塗装をご検討中の方は、サイワ塗装工業にぜひご相談ください。












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