こんにちは、澤田　直樹です。
私たちサイワのホームぺージをご覧いただいて、ありがとうございます。
ＳＡＩＷＡと言う会社の事を少しでも知って頂きたく、私たちが歩んできた道をお話させて頂きます。 少しの間お付き合い下さい。
ちょっと恥ずかしいのですが、失敗談や恥をかいたことも正直にお話致します。 この身なりを見て頂ければわかるように、代表の私は子供の頃から活発で、 ガキ大将？目立ちたがり屋さん？ とにかく沢山の友達に囲まれて『笑い』を取ることを遊びにしていた子でした。

父が吹付職人（ガン吹き）で、父１人で家族を支えてくれていました。そんな父の姿を「カッコいいなぁ！」と感じて私は育ちました。 今でも、小学校三年生の夏休みに父が初めて、現場に連れて行ってくれたのを鮮明に覚えております。 まず現場に着いて、父から養生（ビニール貼り）を教えてもらいました。 私の仕事は養生のお手伝いです。 そして、何日も現場に行くうちに、あんなに汚れていた家が、 父が魔法でもかけたかのようにキレイになっていくではありませんか･･･。

そして、最後の日。
お客様から感謝されている父の背中は、本当に大きく見えて誇らしかったのをよく覚えております。中学生になり両親の都合で埼玉県大宮市に来ました。 大宮には従姉妹の家族がいます。 しかも塗装店！！！ 従姉妹のおじさんは、父とは違い“刷毛”塗り職人 やっぱり夏休みは、決まって塗装業のお手伝いでした。 刷毛を使いペンキをヌリヌリ(^^)/　。 これも楽しいと言うことで、中学３年間夏休みになるとペンキヌリヌリ！！ もちろん毎日じゃないので友達とも沢山遊びました。

高校へ進学して楽しい仲間達と遊び今でも交流のある恩師との出会い、 悪さをしても真剣に怒ってくれて、品行方正で通っていた先生からも、 教師生活最初で最後の愛のこもった“ビンタ”をもらいました。 その先生に感謝しております。 二年生に進級した際、先生は別の高校へ･･･ なんだか気が抜けていた二年生。 そこでやっぱり中退・・・ 卒業したかった思いを残し・・・

従姉妹のところでペンキ屋さん修行遊び半分ではじめてからある日！
塗り替えをしていた最終日に、お客様が私の手を取って 笑顔で「ありがとう！！」の一言 電撃が走りました。

こんなに不真面目だった自分に「ありがとう」･･･ 家に帰ってからもニヤニヤしていました。 それからです。 あの笑顔を見るにはどうしたらいいのだろうかと、考え出したら止まらなかったのです。 それがきっかけで塗装技術を極めようと、従姉妹の家で住み込み修行を始めたのです。 寝坊もしながらも必死でやっていました。 最初から兄弟子には刷毛塗りなど勝てなかったので、当時から材料の資料などを研究し、 道具のお手入れ方法などの勉強をしていました。 しかし、幾ら覚えても時代の流れなのか仕事が激減、兄弟子も独立･･･ そのうち１か月間で３日間しか仕事ができない。 あーぁ。仕事がしたい･･･。仕事がしたい･･･。と３か月続いた時。 兄弟子である川端さんに声をかけられ、彼のもとに修行へそれから色々な失敗を重ねて、どうにか19歳後半に独立しました。

マンション大規模改修工事や野丁場と呼ばれている専門会社の方々と出会い、 自分もスタッフを雇い次々と大きな現場を経験しました。 私は、親方や兄弟子たちが出来なかった、こんな大きな現場をこなせる職人になってきているんだと思いました。 （少し思い上がっていたかもしれません） その間、いろいろな御紹介で出会った方々の家の塗り替えもやってきましたが、 大型物件をメインに仕事をしていきました。

ところが、平成15年2月末最初の悲劇が襲いました。
元請けさんが資金に困り果てていたので、泣く泣く彼の保証人に判子を押してしまったのです。 そして、出来の悪い芝居通り元請けさんが倒産。 更に、必死になって返済をしている矢先に、平成16年4月1日に１枚のＦＡＸ。 よく読んでも解りませんでした。
結局、民事再生法の申請手続きと分かり、 意味が解らなかったので元請けさんの社長に電話をしたら、
「ごめんね澤田君。あとは何とか頑張って･･･。 うちは、簡単に言うと倒産したから」のたったの一言。
「フザケルナァー」と怒鳴っても時すでに遅し･･･。 この元請けさんから1,400万の負債。
しかし、とにかく頑張って返済返して行くしかないと踏ん張りました。

私はスタッフと協力業者の方々にも一人一人に頭を下げ、「必ず返しますから」と約束し寝ずに働く事を決めました。 運が良かったのでしょう。 長期間の夜間作業が決定し、昼夜問わずただ返済の為だけに働き続けました。 今でも思い出しますが本当に辛い日々でした。 返済も終わり、懲りずに大型物件で作業しながら住人の方々への笑顔でのあいさつ。 しかし、これで本当にいいのかなぁ～と考えていたました。

その影響で世界経済が荒れて数か月、元請様からお呼び出し頑張って来たから褒められるのかなと勘違いしながら元請様の本社会議室へ行きました。 すると、先方のお偉いさんから「もうちょっと単価協力してくれないか？」 と言われ、私は大ショック！！ 自宅へ戻って考え込みました。

そして、何かの答えを感じたんです。 自分自身が変わらなくてはと・・・
塗装屋さんになるきっかけは、「ありがとう」のお客様の一言。

今はただ大きな現場をこなし元請さんの顔色をうかがい、
相手の言いなりのまま･･･ 納得いかない仕事･･･ 手抜きはしたくない･･･ そんなジレンマに悩みました。
納得がいく仕事をすれば赤字･･･。 そんな事の繰り返し･･･。

このままでは塗装屋の楽しみである お客様の笑顔が正直な心で見られない！
そうだ！！ サイワが元請になりお客様の喜びを伝えようと そこで、まず国家資格である一級技能士を取りました。
どこの現場に行っても恥じないようにと思いました。

自分も、足場に捕まりながら避難し各方面で、作業をしていたスタッフに連絡を取り無事を確認し帰社、何名かのスタッフは帰社していましたが残りのスタッフは、夜中になったり日暮里駅の外で一晩を過ごすスタッフも・・・ そん時に、仲間の母親が、宮城県石巻市に帰省していて連絡が取れない 探しに行くと言う４ＷＤでないと道が通行できないと言うことで車を貸して 心配で連絡を入れて一週間、とある集落に飯がない温かい物が食べたいと聞き 正直悩みました。妻も子供達の事を・・・

でも妻が言ってくれたのです。
行ってらっしゃい！！と。

早速、市場の知人、地元の先輩にお願いし炊き出しに必要な物など集めたら 妻と義母で下ごしらえをしてくれて、急いで宮城県に向かい翌朝仲間と合流し 言葉にならない現実、仲間の親戚も避難している所で、炊き出しの準備をしながら 避難所の奥様達とも仲良くなり皆さんで、大笑いしながら食事をして 子供達とも遊び帰る頃、子供達に「おじちゃん、自転車が欲しい自転車が無いと何処も行けない」と言われ自分は、「待ってろ、おじちゃん絶対に持ってくるから」と約束をして奥様達に「こんなに、笑わせてくれたのは、アンタだけだよ、皆来ては一緒になって泣くような話ばっかりで嫌だったんだよありがとね」と言われ思わず泣きそうになりました。

地区長の奥様からは、偶然自分の住んでいる近所に、親友がいるということで お手紙をお預かりしました。世の中みんな繋がっているんだなぁ～と その思いを胸に、お手紙をお届けし、必死で自転車探しを始めました。 何台か集り始めた所、連絡を取った地元の高澤社長も南三陸に自転車を持っていくとのことで、話が進み一緒に収集を始めました。

集まった数　７５０台　すべてを整備して５５０台を団体を通じて南三陸町に、約束を交わした子供達にも数台「おじちゃん、俺が持ってた自転車と色が違うだけで一緒だよありがとう！！」という事がありました。

人と人との繋がり
人の無償の笑顔

人からの感謝の言葉 「ありがとう」と言う言葉を胸に少しずつですが、勉強を始めお客様の為になれないパソコン、文章作りすべては、お客様が後悔しない為、私達現場の技術者が 立ち上がろうとしていることを知って欲しいと思っています。

デフレ経済が続く中、決して楽な経営が続いているわけではありません。
でも、私たちの軸はブレません。

私たちの会社は、
初心である お客様から笑顔で「ありがとう！！」の一言を もらえるように、
一致団結して頑張っています。